現在利用中の自作ゲーミングPCの構成を変更することを検討しており、CPUにはRyzenを使用していますが、新しいソケットへの移行が進んでいるため、大規模なパーツの変更が必要になる見込みです。現在使用していて使い回せるパーツなども紹介しつつ、初めてゲーミングPCを自作する方々にも適した、コストパフォーマンスに優れた構成案を提案したいと思います。
今回はPC版『STARWARS: JEDI SURVIVOR™』を1080pで快適にプレイ可能な程度の構成にしたいと考えています。
項目 | 推奨スペック |
---|---|
OS | Windows 10 64-bit |
プロセッサ (CPU) | Intel Core i5 11600K / AMD Ryzen 5 5600X |
メモリ (RAM) | 16 GB RAM |
グラフィック (GPU) | NVIDIA GeForce RTX 2070 / AMD RX 6700 XT |
DirectX | Version 12 |
ストレージ | 155 GB 以上の空き容量 |
サウンドカード | DirectX 12対応 |
CPU
CPU (Central Processing Unit) は、パソコンの頭脳であり、計算や処理を担当します。ゲームプレイにおいては、ゲームの物理演算やキャラクターの動き、環境の描写など多岐にわたる計算処理を行います。
- クロック速度 (Clock Speed):
クロック速度は、CPUが一秒間に処理できる命令の数を表します。一般的に、クロック速度が高いほど、処理速度も速くなります。 - コア数 (Cores):
ゲームによっては、複数のコアを利用してパフォーマンスを向上させるものがあります。最新のゲームでは、4コア以上のCPUが推奨されることが多いです。 - スレッド数 (Threads):
スレッドは、コアが同時に処理できる命令の数です。マルチスレッドに対応したゲームでは、スレッド数が多いほどスムーズに動作します。 - キャッシュメモリ:
キャッシュメモリは、CPUがデータを一時的に保存する場所です。大容量のキャッシュメモリを持つCPUは、効率的なデータアクセスが可能です。
購入候補CPU
選択理由
- 性能と価格のバランスが優れている:
高性能なコアとスレッド数を備えながらも、価格が比較的抑えられています。 - ゲームでもクリエイティブ作業でも快適:
ゲーミングはもちろん、動画編集や3Dモデリングなど、様々な作業でスムーズな処理が可能です。
GPU
- グラフィック処理
- GPUは主に画面に表示されるグラフィックやビジュアルエフェクトを処理します。これにはゲームのグラフィック、動画の再生、デスクトップの描画などが含まれます。特にゲームでは、リアルタイムでのグラフィック描写が求められるため、高性能なGPUが必要です。
- 並列処理
- GPUは多数のコアを持ち、これにより大量のデータを同時に処理することができます。これを「並列処理」と呼びます。ゲームやアプリケーションでは、複雑な計算や大量のデータ処理が必要なため、GPUの並列処理能力が重要になります。
- シェーディングとレンダリング
- シェーディングは、オブジェクトに色やテクスチャを追加して、リアルな見た目を実現するプロセスです。レンダリングは、シェーディングされたオブジェクトを最終的な画像として画面に描画するプロセスです。GPUはこれらの処理を高速に行う能力を持っています。
- 物理演算とエフェクト処理
- 現代のゲームやアプリケーションでは、物理演算やエフェクト処理が重要です。これには、光の反射、物体の衝突、煙や水のシミュレーションなどが含まれます。GPUはこれらの複雑な演算を迅速に処理します。
現役使用GPUを流用
- フルHDでの高画質ゲーミング:
フルHD解像度での高画質設定で、多くの最新ゲームを快適にプレイできます。 - 大容量のビデオメモリ:
12GBという大容量のビデオメモリを搭載しているため、高解像度や高設定でのゲームプレイはもちろん、VRやクリエイティブ作業にも余裕を持って対応できます。
選択理由
現在最も利用されていると思われるグラフィックボード。RTXシリーズなのでレイトレーシングにも対応はしていますが、1080pでもレイトレーシングをオンにするとfpsがかなり落ち込むと思われます。それでも大半のゲームではストレスなくプレイすることができています。
マザーボード
- コンポーネントの接続:
マザーボードは、CPU(中央処理装置)、RAM(メモリ)、GPU(グラフィックカード)、ストレージデバイス(SSDやHDD)、そして他の周辺機器など、PCの全ての主要なコンポーネントを接続する基盤となります。 - 電力供給:
マザーボードは、電源ユニットから供給される電力を各コンポーネントに分配します。これにより、すべてのパーツが適切に動作するようになります。 - データ転送:
各コンポーネント間でデータのやり取りを行う役割も担っています。たとえば、CPUが処理したデータをGPUに送ったり、ストレージからのデータをメモリにロードしたりします。 - 拡張性:
マザーボードには、追加のカード(例えば、追加のGPUやサウンドカード)やストレージデバイスを取り付けるためのスロットやポートが備わっています。これにより、PCの性能をアップグレードすることができます。
購入候補マザーボード
CPUのソケットがAM5なので規格に合うマザーボードを選択します。
メモリ
ゲーミングPCにおけるメモリは、CPUが一時的にデータをやり取りする作業場のようなものです。CPUが処理するデータやプログラムは、すべてメモリに読み込まれてから処理が行われます。
メモリ容量が大きいほど、同時に多くのプログラムやデータをメモリ上に保持できるため、以下のメリットが得られます。
- 高画質・高フレームレートでのゲームプレイ:
高画質設定や高フレームレート設定でゲームをプレイする場合、メモリに多くのデータが読み込まれるため、大容量のメモリがあると有利です。 - ゲームのロード時間の短縮:
ゲームの起動時やステージ間のロード時間が短縮され、スムーズなゲームプレイが可能になります。
購入候補メモリ
選択理由
- 将来性:
今後のゲームはさらにメモリを多く消費する方向に進むことが予想されます。32GBのメモリがあれば、将来的なゲームにも対応できる可能性が高まります。 - マルチタスクの強化:
ゲームだけでなく、動画編集や3Dモデリングなど、メモリを大量に消費する作業も快適に行うことができます。 - 安定性の向上:
十分なメモリ容量があれば、システムが不安定になるリスクが低減します。
電源
- 高性能グラフィックボードへのアップグレード:
将来的に、より高性能なグラフィックボードに交換したい場合、その多くは高ワット数を必要とします。650Wであれば、ある程度の余裕があり、将来的なアップグレードに対応できます。 - ピーク時の電力供給:
ゲーム中の激しい動作や複数のアプリケーションを同時に実行する際、一時的に電力が大きく消費されることがあります。650Wであれば、ピーク時の電力不足による不安定な動作を防ぎ、安定した動作を維持できます
ストレージ
選択理由
- ゲームのロード時間の短縮:
ゲームのレベル間移動やセーブデータの読み込み時間が短縮され、ゲームプレイのストレスが軽減されます。 - スムーズな動作:
ゲーム中のカクつきや遅延が減少し、より快適なゲームプレイが楽しめます。 - マルチタスクの強化:
複数のアプリケーションを同時に起動しても、動作が重くなりにくくなります。
以前に比べると格段に値段が手頃になりました。できれば1TBのストレージで余裕をもって運用するとよいかと思います。
CPUクーラー
AMDのリテールクーラーも使用可能ですが、冷却性能を上げたい場合はサードパーティ製を検討。こちらは現在使用しているクーラーを転用する予定です。
PCケース
PCケースは見た目で選んでよいかなと思います。今回はコスパ重視でThermaltakeのケースを選びました。
OS
はじめて自作のPCを組む場合にはOSが必要となります。
自作PC価格
パーツ | 品名 | 価格 |
---|---|---|
CPU | MSI MAG B650M MORTAR WIFI | ¥29,000 |
GPU | RTX 3060 | ¥44,500 |
マザーボード | MSI MAG B650M MORTAR WIFI | ¥29,000 |
メモリ | AD5U480016G-D-DP | ¥14,000 |
電源 | R-PK650D-FA0B-JP | ¥11,000 |
ストレージ | KIOXIA EXCERIA PLUS G3 | ¥11,000 |
CPUクーラー | AK400 | ¥3,700 |
PCケース | S100 TG Snow Edition | ¥5,100 |
OS | Windows 11 Home | ¥13,000 |
合計 | ¥160,300 |
既存のパーツを再利用したり、中古パーツを集めることで、さらにコストを抑えることが可能です。自作に自信がない場合は、BTOパソコンの選択も一つの方法です。価格は少し高くなるかもしれませんが、カスタマイズが可能であり、サポートと保証が提供されるため、初心者でも安心して利用できます。